須賀川市街地のまちづくり活動情報の提供


by sukagawacci

市民交流センター整備の先行事例を研修しました

先週の11月26日、27日の2日間にわたり、長野県塩尻市の中心市街活性化事業について現地研修を行いました。
主催は当所が事務局を務める須賀川まちづくり推進協議会(会長長谷部会頭)で、会長をはじめとした役員や㈱こぷろ須賀川の役員、須賀川市職員5名を含む総勢23名が参加しました。

研修冒頭の渡辺副会頭挨拶
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塩尻市は長野県中央部からやや南に位置し、旧中山道沿いに位置しています。塩尻市の南部にあり旧宿場町の風情を残す奈良井宿は伝統的建造物保存地区の指定を受け、年間約60万人の観光客が訪れるそうです。

旧中山道奈良井宿視察
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塩尻市は、平成20年度に中心市街地活性化基本計画が認定され、中活事業実施から5年目を迎えていますが、その中核施設として平成22年に塩尻市市民交流センター(愛称えんぱーく)が供用されています。
塩尻駅移転に伴う再開発事業として整備された施設で、市立図書館や子育て支援センター、音楽スタジオや多目的ホール、多くの会議室をもつ公民館等の市民活動支援機能が集約された約1万2千㎡の床をもちます。

えんぱーく全景
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数ある会議室の一部
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ガラス張りの食育室
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フリースペース
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多目的ホールは映画鑑賞会で使用中、ガラス張りでもカーテンの使用で暗室に
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市民交流センター運営は市直轄で、交流センター自体が市の一部局であり、センター長職は部長職になっています。市職員は交流支援課17名、子育て担当7名、図書館部門が正規・嘱託・臨時合わせて35名が配置されています。驚くことに図書館部門職員はほとんどが司書の資格を有するとのことで、説明にあたった伊東支援センター次長など職員のレベルの高さも含め、中活事業にあたっての塩尻市の志の高さが強烈にうかがわれました。

センターの総合受付、奥は市民交流課事務室
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図書館部分
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お年寄りに優しい持ち込み荷物用のカートも完備
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図書館受付
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えんぱーく前には、閉店した旧イトーヨーカ堂を市が整備した複合施設と市営駐車場があり、駐車場はスカイウォークでえんぱーくとつながっています。
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また、まちづくり会社として発足した「しおじり街元気カンパニー」が中活事業に取り組んでいますが、役員の関わり方や執行体制に課題が多く、中々事業実施が困難であるとの説明がありました。

しおじり街元気カンパニー川窪専務の説明、前職は商業店舗経営
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さらには市民交流センター整備による波及効果が商店街に及ばず、1階に誘致した店舗も苦戦を強いられている状況とのことでした。

1階にあり、通りにも面したパン屋さん
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市民交流センターがある商店街
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市を挙げて中活事業に取り組んでいる塩尻市においても現状維持がやっとということから見ても(市民サービス、学習環境、子育て環境、市民活動の向上にはもちろん大きく寄与しています)、にぎわい創出や商店の売り上げ増進を目的にした旧態依然の中心市街地活性化事業の考え方を見直し、市民の福利向上を主眼とした事業との共通理解を深めることの重要性が改めて問われているようです。


今回の研修から、一義的に責任ある各セクターは代表するもの自らが深く思考し行動してそれぞれの組織を強化しその役割責任を全うしてこそ、初めて協働社会が発現することをもう一度再確認する必要を痛感させられました。
中心市街地の活性化を含む地域全体の活性化に、スーパースターの出現や奇跡の到来を期待することは大きな感違いですし、他の組織や人におまかせでは責任放棄ととらえられかねません。

参加した方々は皆、塩尻市が覚悟を決めて市自ら責任を持って施策を遂行していることを肌で感じたことと思います。
わが須賀川市もそのようにありたいと願っています。
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by sukagawacci | 2013-12-02 16:57 | まちづくり