須賀川市街地のまちづくり活動情報の提供


by sukagawacci

上古町

また、視察の話です。

昨年、新潟県長岡市と新潟市を訪れました。
目的は、須賀川市が現在進めている市庁舎整備の参考事例として、市庁舎と文化施設が融合し全国的に注目を集めている「アオーレ長岡」を視察研修することが一つ。(ちなみに、須賀川市議会でもこれ以前に視察しています)

アオーレ長岡「ナカドマ」(左側が行政棟、右側1階がガラス張りの議場)
(長岡市担当者の話では、驚いたことに先進事例として「まちなかプラザ」を視察に来たそうです)
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ナカドマ奥にあるアリーナ(バスケットボールコート3面がとれ、最大4,200人が収容できる)
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市民協働センター(市運営)
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もう一つは、県庁所在地である新潟市のしかも中心部にあるにもかかわらず、以前の賑わいが嘘のように静かになってしまった「上古町商店街」の再生の取り組みについて勉強することでした。
白山神社という大きな神社の門前町として栄えていたと聞きますが、時代の大きな変化で人通りが減っていまいました。
そこに、地元新潟大学の卒業生である若者(迫一成さん)が中心となってセレクトショップ的なお店を出しました。
そこを拠点に、自分たちで企画したイベントや地元商店の商品デザインを手がけ、古くなった商店街アーケードにデザインを施したりちょっとした仕掛けをしたり、情報発信を担当したりしているうちに、いつも間にか感性の高いお店がぽつぽつ出店するようになり、商店街に足を向ける若者たちの姿が増えました。

上古町
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記念写真をとる人が多かった(現在はありません)
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迫さんのお店
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糀ドリンクのお店(東京にも出店しています)
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今年上古町にプライベートで行ってきました。(視察地には、いつも前後に複数回プライベートで行くようにしています)
その時は5月の連休中で、若い世代の子供連れの家族が多く見受けられましたが、ただ通り全体としては人通りが多いとは言えませんでした。
ご存知のように、少数の魅力ある個店だけでは街全体にお客が溢れることはありません。
公共施設だけでも駄目です。

では活気あふれる街とは、どのような街なんでしょうか?
平日の昼間に賑わうまちですか?それとも夜?休日?観光地?ビジネス街?
銀座?横浜?

そもそも中心市街地活性化、特に地方都市の中心市街地活性化とは、一体何を目的にしているのだと思いますか?
まちの数だけ、人の数だけそれぞれの答えがあるかと思いますし、まったく関心も必要性も感じないという方も多いと思います。
ただ、皆さんにぜひ意識していていただきたいのは、現在は過去の結果であり、未来は現在の結果であるということです。
現状への無関心は、未来に対する責任の放棄だと思います。

全国の事例の中には、多額の公的資金を投入して一時的な注目や称賛を浴びる事例は数多く見受けられますし、その評価を維持するために継続的に資金を投入しなけらばならなくなり行政の負担になっている事例もたくさんあります。
どの時点を以て評価を下すのか、非常に難しい問題です。(特に行政の担当者は短期的な成果を求められがちでかわいそうな部分もあります)

そこでこう考えます。
行政、民間事業者、市民それぞれが責任を自覚し、自分の果たすべき役割をそれぞれがプロフェッショナルの矜持を持って果たすこと(あたりまえのことですが)、協働という名の連帯責任を隠れ蓑にした責任回避に逃げないことだと。
市民生活の維持向上への責任に関する部分は、一義的には行政の分野であると考えても大きく外れてはいないでしょう。
民間事業者の責任は、努力して働いて、雇用を確保し、納税し、地域で一定の役割を果たすことで国や地域に還元することにあるかもしれません。
市民の責任は、市民のプロとして地域に関心を持ち地域の未来を見据えた民意の主体として行動することかも知れません。
これらのことの達成度が高まり節度ある均衡を保つことができれば、あいまいな言い方ですが豊かな地域と呼べるのかも知れません。

国の限られた予算の取り合いに終わらない、きちんと先を見据え地に足をつけた須賀川の計画でありますように議論をつくしたいと思います。
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by sukagawacci | 2013-07-26 14:23 | まちづくり